人生哲学の並木道

カテゴリ: 創価学会理解のために

占いやスピリチュアルといったことに一喜一憂する人がいる。
毎朝のテレビ番組で、占いコーナーを見てから出勤・通学する人も多い。
神秘的な感じに興味をひかれるし、
その日の自分の運勢がよいと言われれば、悪い気はしない。
だが、占いやスピリチュアルがたとえハズレたり、
効果がなかったとしても「なぜだ」とクレームを言う人はほとんどいない。
つまり、本気で信じている人は少ない。

創価学会の信仰は、そうした神秘的で、
不確かな「当たったらラッキー」「なんか、力をもらえた気がする」
といった類のものとは全く次元が異なる。
単なる気休めではない、そして神秘的なものによらない、「道理」に基づいた教えである。

仏法の教えには、
「過去の因を知りたいと思うなら、その現在の果を見なさい。未来の果を知りたいと思うなら、その現在の因を見なさい」とある。
今の私たち自身がおかれている環境は、
すべて「過去の原因」によってもたらされた「結果」である。
そして、私たちの未来もまた、現在の行為の積み重ねによる「結果」にほかならない。
要するに、大事なことは「今をどう生きるか」という点にある。
一人ひとりが明確な目標を持ち、その実現のために「今」をよりよくしていこうという、
日々の地道な「実践」こそ重要なのである。
不確かなものに一喜一憂するより、「自ら願いを叶えていく」
そんな「確か」な自分づくりをしていくことが大切である。

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社会のグローバル化や、IT(情報技術)の発達によって、
今や社会は24時間、急速に進化し続ける大変動の時代を迎えている。
そうした中で、多くの人が時間と戦いながら日々を送っている。

もちろん創価学会のメンバーも同じである。
学会員も家庭を持ち、地域社会や仕事や学業など、
いくつもの顔を持ちながら、充実した毎日を送っている。

創価学会の信仰とは、今ある日常の活動に、
「何か新しい項目を加える」というものではない。
例えば、一本の樹木に生い茂る「幹や枝葉」が、家庭や日常活動とするならば、
学会員が行っている信仰とは、いわば「肥料」であり、「栄養剤」です。
特に手を加えなくとも、木は成長する。
しかし、「肥料」をやれば、根は強くなり、成長の速度は増す。
また、外敵がやってきても、「栄養剤」を与えれば、その木を守ることができる。

要するに、学会が行っている信仰や活動は、
自身の人生や日常活動を、今以上み充実させるためのものであり、
決して「やることが増える」とか、「忙しくなる」ということを、
意味するものではない。

世の中には、「忙しい」ことに追われ、身も心も疲れきっている人もいる。
片や、「忙しい」ことを自身の充足感に変え、より豊かな人生を送っている人もいる。

忙しい毎日の中で、わずかな時間でも信仰で自分を見つめ直すことができる。
忙しいから出来ないと考えるのではなく、
忙しい日々を充実させる方法を考えてみることが、大切ではないだろうか。

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